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α世代の英才教育は語学じゃ足りない!? 伝統芸能で培う本当のグローバル力


調査によると、Z世代の習い事として

英会話、プログラミング、水泳

が注目されています。


特に英会話は、社会のグローバル化に伴って、その重要性が急速に増しています。

z世代を育てる親たちは、このグローバル化社会で子供が活躍できるよう、コミュニケーションツールである「英語」を幼い頃から習わせるようです。

また、学校での英語教育も進んでおり、α世代(z世代の次の世代)の英語力の向上も期待されています。


しかし、グローバル社会で求められるスキルは、言語能力だけではないことに、お気づきでしょうか?

私自身、カナダやオーストラリア、フィリピンに留学し、国際的な環境で学んできた経験から、「海外で活躍すること」には、言語能力だけでは全く足りないことを痛感してきました。


確かに、海外へ旅行へ行き、現地の人と意思疎通するだけでいいのであれば、言語さえ通じればいいのかもしれません。しかし、それだけで「活躍」と言えるのでしょうか?



真のグローバル人材に必要とされるのは、

「自分のアイデンティティーをしっかりと表現する力

そして

「異文化を理解する力」

だと感じています。


今回の記事では、これら二つの能力の重要性、そしてどのようにして身につけるのかをご紹介していきます。


真のグローバル人材に必要とされる能力


海外に出た際、私たちはまず「日本人」として認識されます。


その際、外国の方々に対して、「日本人」である自分のアイデンティティーをしっかりと表現するためには、自国についての正しい知識を持っていることが不可欠です。


日本の歴史や伝統、習慣について自信を持って話せなければ、私たちは「日本人」としてのアイデンテティーがない人として認識されてしまいます。

彼らと対等な立場で、対話をするには、自分のアイデンテティーを確立し、それを表現する力が必要不可欠なのです。

例えば、伝統的な日本の習慣や考え方について説明できると、単なる情報の共有を超えて、自分がどのような背景を持ち、何を大切にしているのかを伝えることができます。


このような力は、国際的な場面での信頼構築や円滑なコミュニケーションに直結します。

自分のルーツを理解し、それを誇りを持って表現できることは、グローバルな舞台で自信を持って活躍するための基盤となるのです。


さらに、異なる文化背景を持つ人々とコミュニケーションを取る際、一方的に相手の文化に合わせるだけでは不十分です。

異文化理解とは、一方的に他国の文化に触れ、染まることではありません。

自分の文化をよく理解し、異文化との違いや共通点を共有し、相互に尊重し合うことこそが本当の異文化理解です。



異文化理解は、相互理解のプロセスです。

たとえば、海外での仕事や学びの場で、日本特有の「おもいやり」や「感謝」の精神を伝えることで、相手も自分の文化をより深く理解しようと努めるようになります。

しかし、z世代の留学生の多くは、異国の地に降りた後に、いかに自国の文化を知らないかを痛感するケースです。


せっかく異文化の地へ行っても、「異文化理解」ではなく「異文化に盲従する」ことにならぬよう、自分の文化に対する知識を幼い頃から学習させることがα世代には求められます。



2つの能力の育て方


では、これら二つの能力をどのようにして育むか。


最適な方法の一つが、伝統芸能のお稽古場です。


お稽古場は、日本の伝統文化を深く学ぶ場であり、自分のアイデンティティーをしっかりと表現する力を養うのに最適です。


日本舞踊や茶道、書道などの伝統芸能は、それぞれが日本独自の歴史や価値観を反映しているため、自分のルーツや文化的背景について深い理解を得ることができ、海外で日本人としての自分を自信を持って表現する力が自然と身につきます。


さらに、お稽古場では、日本人としてのアイデンティティーを支える大切な要素である、礼儀作法や「おもいやり」や「感謝」といった日本特有の精神も学べます。


たとえば、日本舞踊や茶道では、動作の一つひとつに意味があり、その中で礼儀作法や他者への敬意が込められています。

それらを幼い頃から身につけることで、自然と「礼儀」が備わった人に育つのです。


また、近年のお稽古場では、海外からのお弟子さんを受け入れている場所も多く、直接的に「異なるバックグラウンドを持った人たちと対等な立場でコミュニケーションを取る力」を養うことができます。


お稽古場は、単に技術を学ぶ場ではなく、異なる世代や背景を持つ人々が共に学び、成長するコミュニティです。

ここで培われる「協力」や「尊重」の精神は、他文化を理解し、尊重し合う姿勢につながります。

自分の文化をしっかりと理解し、それを他者と共有することで、異文化との違いを尊重し、共存する力が養われるのです。


お稽古場は、単なる習い事の場を超え、自分のアイデンティティーを確立し、グローバルな社会で求められる異文化理解の力を育むための理想的な環境です。


α世代に必要な教育とは


これからのα世代に必要な教育とは、単に言語能力を伸ばすだけではなく、自分の文化を理解し、それを誇りに思いながら、異文化と向き合う力を養うことです。


伝統芸能のお稽古場は、これらの能力を育てる絶好の場となります。


英語やプログラミングと並行して、日本の伝統文化に触れることで、子どもたちはより豊かな未来を切り拓く力を手に入れることができるでしょう。

ぜひ、英才教育の一環として、伝統芸能のお稽古場を検討してみてください。


それが、α世代の子供たちにとって、真のグローバル力を身につけるための第一歩となるかもしれません。

 
 
 

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